- 第1話 渡辺健児さんの経歴
- 第2話 BIMとはなにか教えてください!
- 第3話 シンテグレートとヴィックのお仕事実例←今ここ!
- 第4話 シンテグレートのお仕事 BIM実例
- 第5話 シンテグレートとヴィック – それぞれに求められるスキルと役割分担
- 第6話 ビジュアライゼーション/BIM業界の未来と学生が活躍できる場の提供
第3話 シンテグレートとヴィックのお仕事実例
あとは、デベロッパーさんとメーカーさんもうちのクライアントになります。
例えばメーカーさんだと素材の自動設計ツールをつくりたいっていうのをお手伝いしたり。VRベースのデジタルシミュレーションツールをうちで開発したりするケースがあります。
業界の主たるプレーヤーをクライアントにしています。
事業者がいて、アトリエがいて、デザイナーがいて、ぎちぎちの設計をやる人たちがいて、建てる人がいて、ファサード専門業者さんがいて、材料つくる業者さんがいる。
BIMを活用することによって、これらをつなぎ、データ連携を図っていく。このことが重要と考えています。我々が目指すのは、すべての連携をスムーズにし、業界としてしっかりBIM化し、効率よくいいクオリティーのものをつくるということになります。
こういう意味ではシンテグレートとヴィックの境目は全然ないと考えています。クライアントは何を要望しているのか、インプットとして何を用意していただけるのか、それを元に我々はこんな対応や作業ができ、こんなアウトプットが出せますよ、と提案する。
おそらく、パース描いた本人がBIMのサポートをするケースというのは、あまりないことだと思います。
3Dデータを活用し、パースをアウトプットする、3Dデータ(BIM)を活用し施工のサポートをする、アウトプットの形態は違えど、適切なアウトプットをするということは、ある種同じではないかとも考えました。
でも施工者、要するにつくる人たちはそれでは建築することができません。ネジ1本までどうするのかっていう情報を全部検討しないと。特にこういった形の建築の場合は、二次元では不可能にちかいことです。
どういうふうにいくつ並べれば効率がいいのかという、いわゆる歩留まりの計算などのシミュレーションをしました。
木の形プラス、次ここを切ってください、次こういうふうな形で切ってくださいってデータを付加しないといけない。こういうことも、我々がプログラムを組んで自動的にモデリングを出来るようにしていきます。
ただ、坂事務所さんは抽象的な雰囲気が好きなので、最終的にはPhotoshopでかなりガチャガチャとしました。
クライアントのニーズでどちらか選択する場合もあれば、コンセプトを読み解き、我々から提案する場合もあります。
それはお客さんのニーズとこっちの提案で今回のコンセプトではこういう表現がいいんじゃないですか、みたいなやりとりはします。
ヴィックのビジュアライゼーション、シンテグレートのBIM、両方ともアウトプットの1つという考え方は言われてみるとたしかにそうだなと思いました。そんなフラットに考えている渡辺さんにきっとお客さんもとても魅力を感じますよね。
そして実際のお仕事の実例を見せていただいて、技術の進歩で時間とコストも削れる意味がわりました。たしかに3,500個の木材を人間が一つずつつくって組み合わせるなんて、気が遠くなる作業お金がいくらかかることやら。現実的じゃないですね……
銀座とか表参道などの形状が複雑なデザインのビルにも、シンテグレートさんのファサードBIMの技術が多数で活躍されているそうです!残念ながら掲載できない実例もありましたが、ものすごい技術を駆使して複雑な建築物がつくられていく内容は無知な私でもわくわくしました。
技術を駆使することで、コスト的にも実現不可能だった複雑な形状のデザインもできるようになってきて、高度な技術を必要とするファサード案件もシンテグレートさんはどんどん増えてるそうです。
Innovation in Techniques Award 2017で大賞を受賞したそうです!(端的に解説していただきましたが、ビルディングスマート韓国というBIMの世界標準を示している団体の『あなたたち、すごいことやってるね』っていう賞だそうです♡)
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