第5話 建築業界とxRについて率直にお伺いしました-【業界インタビュー Vol.7】Psychic VR Lab

いよいよ、サイキックVRラボさんへのインタビューも第5話でラスト。建築・VR業界について、今はまだ技術が「パフォーマンス」的な役割を担っていることは感じられつつも、近い将来、この分野から未来が創られていくことは間違いないんだろうなとインタビューを通じて確信できました。浅見さん、全5回にわたり、長い時間 本当にありがとうございました。最後を締めくくる素敵なインタビューです、それではどうぞ!

浅見和彦氏のインタビュー写真①

あいこ
あいこ
建築業界とxRってどう思いますか?
そうですね。建築業界が十分に理解できてないので見当違いかもしれませんが、シミュレーションなどの使い方は今もありますし、今後も新人研修的な使われ方としてもたぶん増えていくと思います。
浅見和彦さん
浅見さん
槙田
槙田
STYLYを活用してなにか使えそうなことってありますかね?
例えば、街の空間や道のデータをSTYLYに入れてもらうとその寸法通りのVRが見れるんですね。
浅見和彦氏インタビュー写真③
浅見さん
あいこ
あいこ
そっか。つくったモデルの寸法通りなんですね!じゃあ、STYLYで簡単にその空間に入れるってことですね。
はい。部屋をデザインしたとき、VR空間でその部屋にみんなで入っていったとしますよね。そうするとみんなで空間を共有しながら手元でオブジェクトを操作することもできるんですよ。
浅見和彦さん
浅見さん
あいこ
あいこ
ん!?
自分たちがいるこの部屋をVR空間として出せるので、この椅子もう少し大きくしたいってときは手元でびゅっと操作すると、ほんとにリアルタイムで椅子が大きくなるんです。
浅見和彦氏
浅見さん
あいこ
あいこ
え!?そんなんこともできるんですか!?へぇー
槙田
槙田
BIMデータも対応しているのでしょうか?
汎用的なBIMのデータが取り扱えるようになると凄く広がるだろうなって。
現状はArchiCAD、Revit、Rhinoceros、Navisworks ManageはUnityを経由させればBIMデータをインポートすることも可能です。読み込む拡張子が決まっているので、それで書き出すことができれば。
浅見和彦氏
浅見さん

浅見和彦氏のインタビュー写真②

対応している3Dモデルツール

あいこ
あいこ
ものを動かしたり大きさを変えたりするのは、元データの方には連動されてはないですよね?
STYLYでいったん読み込んだものなので、そこは離れちゃいます。だからつくるというよりも、プレゼンテーションや施主さんに確認・共有するための使い方ですね。「もうちょっとこの間口広いほうがよくない?」や、実際にその人の視線に立ってみたときに「あっ、意外と圧迫感ありますね」みたいな。
浅見和彦氏
浅見さん
あいこ
あいこ
でもそれはみんなが一番やりたいことですよね。STYLYで簡単にできるのはいいですね!
例えば街の歩道など、光がこういうふうに当たるという計算ができるんです。その計算をあてたまま街路樹を大きくすると影がどう出るかがわかる。じゃあグリーンはこれくらいの背の高さのものがいいかもわかる。そういった使われ方もご提供できるようにしたいと思っています。
浅見和彦氏
浅見さん
あいこ
あいこ
えー、めちゃ便利!ランドスケープを考える際にめちゃめちゃいいんではないかな。
パースをつくれる人や設計図面が描ける人たちは経験があるから、平面で描きながらこれが立面になったときにこうなる、これだと狭い、とわかると思うんです。でも例えば僕のような図面が描けないし読めない人は、想像ができないんですよね。
浅見和彦氏
浅見さん
あいこ
あいこ
こんなふうに使えるんですね。あんまり建築で活用されてないんじゃないかなと思います。
あいこ
あいこ
建築業界だとシミュレーションは別として、xRはプレゼンのパフォーマンス的な意味合いで使われることが多い気がします。
たぶん今は、ARやVR自体を初めて体験する人もいると思うんです。そういう意味ではプレゼン時にVRを見せたほうが印象が強くなりますよね。でもみんながヘッドセットに慣れたり、VRが当たり前になってくるころには、もはやパフォーマンスではなくなりますよね。
浅見和彦さん
浅見さん
あいこ
あいこ
たしかにそうですね。定着してくるころには考え方も変わってくるし、その頃には金額的な相場みたいなものも決まってきて、お互いがこの金額で何ができるかっっていうのがわかってきますよね。
あと、れはもうちょっと先の話だと思うんですけど、僕は建物の看板が全部真っ白になると思っていて。ARグラスでその人に合った広告なりが表示されるようになるんじゃないかと。もしかしたら過度な装飾みたいなものがなくなる施設が増えるのかもしれないと思ってます。
浅見和彦さん
浅見さん
あいこ
あいこ
そういう広告の考え方に寄せて、建物自体のつくりも変えていくって可能性もあるってことですね。
可能性は高いんじゃないかなとは思ってます。
浅見和彦さん
浅見さん
あいこ
あいこ
おもしろいなー。どうなっていっちゃうんだろ。
どうなっていっちゃうんですかね。ちょっとSFっぽいところもあるんですけど、たぶんそういうのをつくっていく人が多いんじゃないですかね。xRは。
浅見和彦さん
浅見さん
あいこ
あいこ
どんな発想が出てくるか楽しみですね。
楽しみですよね。
浅見和彦さん
浅見さん

浅見和彦氏のインタビュー写真③

浅見さんのお話を聞いて、未来へのわくわくが止まらないです!ほんとに技術の進歩がすごすぎて私たちの世界は夢であふれちゃいますね。(そこに対する問題点とはさておきですが…)
xRというレイヤーが加わることで一気に近未来感がでてきますね。

Psychic VR Labさんの現実世界を軸とし「空間を身にまとう」考え方は私たち自身をさらに進化させてくれる、まさに身体の拡張という考え方は、現実が置いてけぼりにならなくて素敵ですね。
浅見さん、貴重なお話ありがとうございました!


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