(左から)株式会社日建スペースデザイン インテリアデザイナー 大橋怜史、FF&Eデザイナー 鈴木結子、デジタルデザインチーム テクニカルマネージャー 石井雄太
日建スペースデザインは、インハウスのデジタルデザインチームを持つ、インテリアデザインのプロ集団。
このコラムは建築ビジュアライゼーションに携わるスペシャルな方に、お話を聞いてみよう!というコーナーです。
3話目は引き続き、日建スペースデザインインテリアデザイナーの大橋怜史さん、FF&Eデザイナーの鈴木結子さん、デジタルデザインチームの石井雄太さんにお話しを伺っていきます!インハウスならではのチームとしての仕事の進め方を深堀りしていきましょう♪
プロジェクトの進め方
期間はプロジェクト次第ですけど、インテリア事務所の中ではスパンが長いプロジェクトが多いと思います。大きい開発のプロジェクトとか、他の事務所でやらないこともあるので。そういうのだと5~6年越しっていうのもあったりします。短期でも1年くらいかけるものが多いですね。
例えば5年のプロジェクトだと、ビジュアルに落とすタイミングはプランの変更とか、お客さんに提案するときですか?
そのタイミングでみなさん集まって、詰めてくんですか?
基本は最初に大きい方針を決めて進めることが多いです。そこでプレゼンテーションをバっとやって、あとは微調整でいけるのが理想…(笑)たまに大きく変わることもあるんですけど
それぞれのチームから何名ずつかを選出して、プロジェクトチームを組むんですか?
基本的にデザイナーはデザイナーのチームで動いていて、そこからFF&Eチームやデジタルデザインチームに依頼が来るという感じですよね。
そうそう。デザイナーとFF&Eは比較的距離が近くて、「こういうイメージで家具探してるんだけど」というような依頼が来たものを提案してイメージを詰めていって、それをCGで表現してもらうって流れですね。
プロが選んで、デザイナーもそれを入れたいって想いがあって…。僕らはそれを忠実にビジュアライズしなければならないっていう、ある種の使命感があったりします。
※デジタルデザインチームの動画作品の1シーン
昔は家具も全部デザイナーがやってたんですよ。ちょっとずつ分業するようになって。
私は前の会社でもFF&Eを専門としていて、6年前入社した当初は分業されてなくて…。でもデザイナーの中で『意外に誰かに家具の提案してもらうと自分では知らない物出てくるし面白いね』という感じに徐々に広まっていきました。
きっと世界が広がりますよね。自分だけしか知らなかったデザインの範囲がグッと広がりそう。
FF&Eチームができて色々なやり方を知れましたし、新しいサイクルができてきましたね。
シニアデザイナーの大橋怜史さん
それぞれの専門家が社内でいて、分業してプロジェクトを完結できるのも大きな強みだなー!
何が強みかもさらに詳しく聞いてみよー
インハウスの強み
こうやって近くにいて、聞こうと思えばスッと集まれて聞ける環境って表現する方としてはすごく良いですよね。
そこはインハウスで専門チームがいる強みだと思います。
私は外部から発注を受けるやり方で仕事を受けてますけど、そうするとどうしてもコミュニケーション不足だなって感じることが多いですね。
たまに外注するときもありますけど、インハウスのほうが想いを伝えやすいというか.。メモとメールや電話でやりとりではなくて、同じ空間で描いてる人を盛り立てながら制作できる(笑)
やっぱインハウスで距離が近く聞きやすい分、意図がくみ取りやすいので、より良いビジュアルができるんですね。空気感だったり、性格だったり、好みも把握しやすいから凄くいいなー!
あとはやっぱリアクションが見れるのが描いてるほうは良いのかなって。
そう。やっぱり良い悪いも分かるし、デザイナーのそれぞれの好みも把握しやすいのは良いですね。
『う~ん』って返事も良い方の『う~ん』なのか、気に入ってないほうの『うーん』なのか、そういった細かいニュアンスを表情から拾うので、電話とかだとやっぱ難しい。
一同
あ~!!!(大きく賛同)
インハウスの良さは、一緒に打ち合わせに行くことも出来るし、設計から結果をちゃんと伝えてもらってフィードバックできるのも良いですね。
反応が分からないって一番怖いですよね。次に繋げられないというか。
そこは提案しっぱなしではなく、機会があれば現場とかに案内したりしてます。どう出来上がるか過程を見せれるっていうのもインハウスじゃないとできないことかも。
そうですね。終わった後に、自分が描いたCGが現実的にどうなったかを見られると、答え合わせができるので。そうなると全然CGダメだったじゃんっとか(笑)
でも大体の場合CGより現実空間の方が魅力的だし、カッコイイので、毎回それは勉強だなと。光の入り方とか素材感とか。
CGはある意味理想なので…。僕はどちらかというと理想を描いてもらってそれに近づける努力をしています。
※大橋さん×デジタルデザインチームの動画作品の1シーン
社風もあり、どのチームの方もみんなの期待を超えて喜ばせたい人が多いんだってー!
みなさん顔を見てしっかり反応を見ながらプロジェクトを引っ張ってるんですね。
持つべきものは、フェイス・トゥー・フェイス。
社内にいると「細かくて申し訳ないけど、ここの修正お願い!」を言いやすく、対応してもらえるのも良いよね。お互い様なところもあるし。
直接話しながら進められるので、ボディランゲージも交えつつ(笑)
アングルとかも直接モニター見て指示もらうことも出来るし、こちらからも提案をしやすかったりしますね!
なるほど!外部だとアングルを何パターンか提示したりする必要もあるし、確認などの時間もかかりますもんね
そうそう。外部だとちょっと違うな~って思っても何回も言いにくいのもあります…。
いや、そこまではしないですね。デザインのコンセプトや要望を聞いて僕らが可視化するというか。イメージ写真をもらったりもするので、そこからできるだけデザイナーの意図を汲み取って提案します。そのプロジェクトの色を出せるよう、要望に応えつつ、さらに良くなるように制作してます。
すごいっ!デジタルデザインチームばっちりって感じですか?
一同
(にっこり♡)
大橋さん、鈴木さん!色々とお話聞かせていただきありがとうございました!
それぞれの専門家がより良いものを作るために全力で動いていて、さらにそれが合わさるので良い作品が生まれていくんですね。尊敬しあってイキイキとお仕事されてるみなさんもキラキラ輝いて見えました!
※大橋さん×デジタルデザインチームの動画作品の1シーン
インハウスのお仕事の仕方を聞いて、一緒にお仕事する人とのコミュニケーションの大切さをより感じました。そのためにもみんなと仲良くなれる人になれるよう努力せねば!
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