建築ビジュアライゼーションの業界における「ものづくり」にも、確実に押し寄せている「モノ」より「コト」主義。
良いチームとして、企業としての成長に売上という指標は当然ついて回るものですが、アクティブデザインさんには、それ以上の「相手に伝わるデザインをしたい」というクリエイティブマインドが見え隠れする第5話になりました。
- 第1話 作品づくりの裏側、根掘り葉掘り聞きました
- 第2話 静止画・動画以外での見せ方の事例~3ds Max万能説!~
- 第3話 制作体制や制作について(1)
- 第4話 制作体制や制作について(2)
- 第5話 建築ビズの楽しいところと作り手の想い ←今ここ!
- 第6話 未来に向けて
第5話 建築ビズの楽しいところと作り手の想い
あいこ
この仕事で一番わくわくするときってどんなときでしょうか。
お客さんとの打ち合わせに同席したときに、物件に対する熱量やそのお客さんに対する想いが強い方と一緒に仕事をすると、「よし、頑張ろう!やろう!」と思います。
田中さん
あいこ
チーム感も高まりますしね。チーム感ある案件のほうが達成感ありすよね。
僕は、プロジェクションマッピングなどで演出を任されたときですね。「これをやってみたい」という演出がその時々にあるので、それをぶつけられる瞬間というか。
「これやばいぞ!これを入れたら傑作になるな」みたいな。やばいかは分からないんですけど(笑)
「これやばいぞ!これを入れたら傑作になるな」みたいな。やばいかは分からないんですけど(笑)
岡さん
あいこ
にやにやしちゃうやつですね。
今田さんはどうでしょう?
今田さんはどうでしょう?
建築CGの仕事って結構地道なんですよね。自分でデザインをしているわけでもないし、自分で好き勝手できるわけでもない。モデリングしてテクスチャーつくってマッピングして、植栽つくって置いたりして。
コツコツやっていき、最後にライティングしてレンダリングを始めるとき「あ!これはなんか良い雰囲気になりそうだ」っていう瞬間に出くわすと、わくわくします。
コツコツやっていき、最後にライティングしてレンダリングを始めるとき「あ!これはなんか良い雰囲気になりそうだ」っていう瞬間に出くわすと、わくわくします。
今田さん
あいこ
分かります。コツコツやった先にたどり着いたお楽しみの瞬間ですね。
積み重ね積み重ねで、これはもうゴールが見えた瞬間があると、脳汁が出る。「あー、終わりそう」だって。
今田さん
あいこ
脳汁!いいですね(笑)。
あいこ
建築ビジュアライゼーションは、今後どうなっていくと思いますか?
『モノ売りからコト売り』とよく言われていますが、弊社も一枚のパースに関しても『モノ売りからコト売り』にできるんだという話をよくしてます。
一つの絵に対して、物語を感じていただけるように…。
建築ビジュアライゼーションはそういうことなのかなと。静止画はもちろん、先程、岡が説明してたようなインタラクティブに体験できるような仕掛けなど、『コト』に変わっていくんだろうなと思います。
一つの絵に対して、物語を感じていただけるように…。
建築ビジュアライゼーションはそういうことなのかなと。静止画はもちろん、先程、岡が説明してたようなインタラクティブに体験できるような仕掛けなど、『コト』に変わっていくんだろうなと思います。
田中さん
あいこ
なるほど。
あとは「想い」というのであれば、【みんなが幸せになる会社】が弊社の社是です。
社員みんなが幸せになるだけじゃなく、当然お客さんも、お客さんのお客さんも、みんながハッピーになれるようなものがつくれたらいいなっていうのが、想いっちゃあ、想いですかね。
社員みんなが幸せになるだけじゃなく、当然お客さんも、お客さんのお客さんも、みんながハッピーになれるようなものがつくれたらいいなっていうのが、想いっちゃあ、想いですかね。
田中さん
あいこ
とっても素敵だ。
後輩には「気を使え」と伝えています。
例えば、カメラアングルを決めるとき、お客さんの気持ちに立ってみる。「このマンションは、どんな魅力的なところがあって、どこを強調したいのか」。そういうことを想像した上で出しているか?
田中が言ったことと重複するんですけど、マンションは高い買い物なので、そこで暮らす人のこと考え、ビジョンを思い浮かべて、ストーリーを浮かべないと、魅力的なカメラアングルは出せないということを伝えたりしています。
ストーリーって、大事ですよね。
例えば、カメラアングルを決めるとき、お客さんの気持ちに立ってみる。「このマンションは、どんな魅力的なところがあって、どこを強調したいのか」。そういうことを想像した上で出しているか?
田中が言ったことと重複するんですけど、マンションは高い買い物なので、そこで暮らす人のこと考え、ビジョンを思い浮かべて、ストーリーを浮かべないと、魅力的なカメラアングルは出せないということを伝えたりしています。
ストーリーって、大事ですよね。
今田さん
大事だと思いますね。
田中さん
正直マンションって、パッと見はどれも同じに見えるんです。
ただ、そこには素材やデザインなど細かくさまざまなこだわりがあるんです。
そういうこだわりを見つけ出すお手伝いをするのが、建築ビジュアライゼーションかと思っています。
ただ、そこには素材やデザインなど細かくさまざまなこだわりがあるんです。
そういうこだわりを見つけ出すお手伝いをするのが、建築ビジュアライゼーションかと思っています。
今田さん
あいこ
ストーリー性を持たせることがなければ、今は簡単に誰でもレンダリングできますしね。
一番そこが難しいところであり、プロフェッショナルなところですね。
一番そこが難しいところであり、プロフェッショナルなところですね。
僕はパースを見て、そこがどういう空間であるのかまざまざと伝わることがビジュアライゼーションだと思っています。
マッピングやVRなど制作していますが、その考え方は一貫して変わっていません。
もっといろいろな手法で、便利に没入感があるものをつくりたいという思いも、そこからきています。
マッピングやVRなど制作していますが、その考え方は一貫して変わっていません。
もっといろいろな手法で、便利に没入感があるものをつくりたいという思いも、そこからきています。
岡さん
あいこ
ストーリー性を持たせる静止画や動画は今まで通り存在しつつ、今後は、新しいコンテンツやツールを使い見せ方を拡張していく感じになるんですかね。
そうですね。見せ方はいろいろ増えていくんでしょうね。
田中さん
あいこ
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- 第2話 静止画・動画以外での見せ方の事例~3ds Max万能説!~
- 第3話 制作体制や制作について(1)
- 第4話 制作体制や制作について(2)
- 第5話 建築ビズの楽しいところと作り手の想い ←今ここ!
- 第6話 未来に向けて