第6話 ビジュアライゼーション/BIM業界の未来と学生が活躍できる場の提供 -【業界インタビュー Vol.6】シンテグレート合同会社 & 株式会社ヴィック

シンテグレートとヴィックの社名

新しい技術が出てくるとそれらがデザインを昇華する、そういったことがずっとおこなわれきた。例えばカメラが発明されて、写真という表現手法が出来たように。
渡辺健児さん
渡辺さん
あいこ
あいこ
はい。
新しい技術が出ると、新しい表現や手法、デザインが出てきて、時には、人の生活を変えると思っています。
新しい手法を選んだほうが良い場合は否応なし採用したほうが良いと思っています。それを、ずっとパースを描いてきたからと言って、パースだけで押し切るのは理にかなっていないと考えています。
もちろん「これ一枚で勝負だ」というコンペで提出するパースは機能としてなくなることはないので、新しいテクノロジーを活用してガンガンやっていきたいと思っています
渡辺健児さん
渡辺さん
槙田
槙田
なるほど。
良い建築をつくる、良いモノづくりに貢献したいって本当に思っています。そこに技術の使えるものを全部持ち込んでやりたいということなんです。
そうするとさまざまな専門のスタッフを雇用することになり、どんどんどんどん広がっちゃって……広げすぎだと言われることもあるけれど、BIMのようなデータ連携をきちんとしようとすると、必要なことです。
さらに深堀するのには、50人から100人規模の組織が必要になると思っています。
渡辺健児さん
渡辺さん
槙田
槙田
今後、増員されていくんですね。
増やしていきたいです。
渡辺健児さん
渡辺さん
あいこ
あいこ
今は何名くらいですか?
今はヴィックは5名くらいで、シンテグレートは20名程です。
小西恵一さん
小西さん
槙田
槙田
シンテグレートさんに入ると新しい技術どんどん試せるし、新しい表現を自分でつくれるって思うと、それはすごくやりがいですよね。
シンテグレートもヴィックも同じで、お客さんに対して、より良い提案ができるようにしなければなりません。毎日何か新しいことが世界中で何か起きています。
それをお客さんに持っていくということが、我々のコンサルタントとしての価値につながると考えています。みんな結構がんがんやっています。
渡辺健児さん
渡辺さん
みんな貪欲に情報を収集していると思います。得た情報をもとに、感じること・思うこと、をトライしてみたりしています。なにか学んではこれ使えるんじゃないかってアウトプットしています。
小西恵一さん
小西さん
情報はSlackでシェアしてます。
渡辺健児さん
渡辺さん
何かあると、「これ使えるよ」とか「これ誰か何か知らない?」とか、そういうのが頻繁にあって本当に気軽にやってます。
小西恵一さん
小西さん
「こんなイベントあるよ」とか「技術あるよ」とかガンガンシェアする。英語でね。
なんで英語かというと、情報のリソースを日本語だけに限ると、めちゃめちゃ少なくなるからです。今時翻訳機でもなんでも使ってやれる時代になりました。
渡辺健児さん
渡辺さん
あいこ
あいこ
ほんとにこの仕事が好きな方たちなんですね。
そう思います。
渡辺健児さん
渡辺さん
ヴィックに新入社員が入ってきました。「どんな感じ?」って聞くと、「大学の研究室の流れで、会社という感覚が想像してたよりはない」って言ってましたね。良い意味でですよ、もちろん。
小西恵一さん
小西さん
技術を売り物にしている会社では、必然的にこういう風になると思います。正しいことを言ってる人が正しい、技術って。だからうちはヒエラルキーがない。
渡辺健児さん
渡辺さん
渡辺さんに対してもスタッフの皆はフラットですよね!!
さらに、英語だと尊敬語みたいなのもないですしね。
小西恵一さん
小西さん
お互い意識してるのは、忖度したコミュニケーションはしないということ。
正しいことを言ってる人が正しい。ただ、その技術をお客さんに使ってもらうために、私のような年長者がでていったほうが、話しが通る場合もあるので、私はその役割をこなします。
渡辺健児さん
渡辺さん
槙田
槙田
新卒採用はされていますか?
新卒採用しています。今年ヴィックに来ました。
渡辺健児さん
渡辺さん
インタビューしますか?
小西恵一さん
小西さん
槙田
槙田
え、本当ですか! せっかくなので、ぜひ!!

堀尾さん

堀尾です。よろしくお願いします。
堀尾さん
堀尾さん
槙田
槙田
よろしくお願いします。4月からですよね?なぜヴィックさんに?
もともとは院に進学する感じで考えていたんですけど、コロナとかいろいろあって……院にいって自分が成長できる幅より、社会に出て仕事としてやっていったほうが、今の現状早いのではないかって。
そこからいろいろ探し始めて、興味があったビジュアルとか、それこそパースもだし、VR、ARとか。新しいテクノロジーにも興味があったので、そっちも含めてビジュアルをやっていけそうな、おもしろそうなところがちょうどヴィックでした。
堀尾さん
堀尾さん
あまりヴィックとシンテグレートをわけてないです。ビジュアルの担当が入ったんだなっていう意識ですね。
渡辺健児さん
渡辺さん
あいこ
あいこ
大学でもビジュアライゼーションの勉強をしてたってことですか?
大学ではあまり授業ではやらなかったので、自分でいろいろ勉強しました。
堀尾さん
堀尾さん
槙田
槙田
いろんな企業さんがある中でヴィックさんを選ばれたのは、技術面を考えてですか?
やっぱりビジュアルももちろん興味あったんですけど、シンテグレートも一緒にやってるのも、おもしろそうだなって興味が出てきたところでもあって。
ビジュアルだけやるんだったら、他のところもあったと思うんですけど。
もっと踏み込んだビジュアルというか、ただ絵をつくるだけじゃなくて、設計とかそっちのほうまで影響を及ぼすような感じの、もっとクリエイティブな制作がしたかったイメージです。
堀尾さん
堀尾さん
槙田
槙田
素晴らしい。
パースだけでも大変な仕事だと思っています。シンテグレートと一緒にやってるから、パースのクオリティーが上がるわけではない。
パースのクオリティーはパースの人たちが上げてくれないとと考えています。ただ技術がいっぱいある中でガチャガチャやるのは楽しいよね。
渡辺健児さん
渡辺さん
何かやろうって思ったときに、幅が広い人たちがいるっていうのはおもしろいです。
堀尾さん
堀尾さん
最近でいう、「多様性」という感じですね。
渡辺健児さん
渡辺さん
槙田
槙田
切磋琢磨できる環境ですね。
Toyama / Shigeru Ban Architects 2013 ※ヴィック ウェブページより

Toyama / Shigeru Ban Architects 2013
※ヴィック ウェブページより

来週社内プレゼンがあるから、卒業制作のARのプレゼンしてもらうんだよね。
渡辺健児さん
渡辺さん
あいこ
あいこ
社内プレゼンがあるんですか?
あります。今おこなっている取り組みなどを皆でシェアできる機会を作っています。会社が大きくなってくると誰が何をやっているかわかりづらくなったりします。
さらに、コロナで在宅勤務ベースで仕事がおこなわれているのもあるので、なおさらです。
渡辺健児さん
渡辺さん
あいこ
あいこ
どのくらいのペースなのでしょう? プロジェクトの終わったあととかですか?
あまり関係なくおこなっています。プロジェクト終わったときもですが、途中段階であってもおこないます。
昨年は、会社の中のインテリアをつくるという社内コンペもやりました。
渡辺健児さん
渡辺さん
あいこ
あいこ
いろいろやってらっしゃるんですね。
建築は実際建つものだから、現場を知らないとビジュアライゼーションも上手にならないと考えています。だからスタッフには、建築を実際に見にいくように言っています。テーマを決めて写真を撮って品評会的なこともしています。
渡辺健児さん
渡辺さん
あいこ
あいこ
なるほど!
パースは二次元的に空間を切り取る作業でもあります。この切り取る行為はとても重要です。最近は、スマホがどんどんと便利になって画角までコントロールできるようになっています。そういったこともあり、一眼レフに触れる機会もなかなか減ってきています。
私は、ずっと若い時からカメラを持ち歩いて、気に入ったアングルをさがして写真を撮っていました。一眼レフを構えて、建築を切り取るこういった経験はとても大事なことだと考えています。
また、パースの仕事の始まりには、スケッチを描いて、アイデアを固めてからスタートしましょう、とスタッフには言っています。
渡辺健児さん
渡辺さん
あいこ
あいこ
こんなパースをつくりあげるってイメージを、頭の中だけではなく実際に描くことが大事なんですね。

理想は、お客さんとの打ち合わせで「今回のコンセプトだったらこのアングルで見せましょう」ってどんどん描いていっちゃって、打ち合わせ終わったときにはアングル決まっているっていう状態が良いと思っています。
こういった状況までいっていると画作りはこちらが主導ですすめていることになります。

提案力をもつこと・提案すること、が本当に大切です。
提案ができるようになったら仕事が本当に楽しくなります。ビジュアルのプロだから、お客さんに対して我々がちゃんと提案をしていて、彼らが思う以上のアウトプットに導かないといけない。
そこをやれるようにするためには、引き出しをいっぱい持ってないといけないと考えています。だから最近デッサン教室に行ったりしてるスタッフもいます。

渡辺健児さん
渡辺さん
あいこ
あいこ
やはり、みなさんものすごく努力されてるんですね。
提案力が本当に大切で、それは作業じゃダメなんですよ。
渡辺健児さん
渡辺さん
槙田
槙田
技術力もそうですし、コンサルティングの技術も上げていかないといけないんですね。

たしかに物事って情熱を乗せなければ、簡単に見破られる気がする……
やはり熱意をもっての行動と多様な武器があればそれだけ強く進んでいけるんですね。

渡辺さんと堀尾さん

あいこ
あいこ
渡辺さんはこの仕事をしていて何が一番楽しいですか?

凄い難しいこと聞きますね。一番楽しいといわれると、結局なんですかね……ものづくりに関わるということだけど、やっぱり一流の人たちとそういう仕事が一緒にできるってことは単純に喜びです。みなさん凄く頑張っていて、たくさんの努力をしています。
そんなとんがってる人たちの中でBIMやビジュアライゼーションを受けもてるのは最高です。彼らは、いつも新しいものを作ろうとしていて、当然無理難題の連続です。

それをわれわれの感性や技術で解決できたときは、この仕事をやっていてよかったなと思います。世界富士山遺産センタープロジェクトでパースを書かせていただいて、コンペに勝って喜びを感じつつ、その後、施工段階であんなに複雑な形状のデザインをBIMの力でサポートできたのは、本当にうれしかったです。今思うと楽しかったです。

渡辺健児さん
渡辺さん
あいこ
あいこ
キラキラしてる人のそばにいると、自分も相乗効果で上がっていく感じはたしかにありますよね。
みんな凄いですよ。本当に。有名建築家の人たちは、パワーとオーラが本当に凄いです。そういう人たちと一緒に仕事するにはこっちも頑張らないといけないので、それは単純に楽しいです。
渡辺健児さん
渡辺さん

渡辺さんと小西さん

渡辺さん、小西さん、堀尾さん、素晴らしい時間をありがとうございました!

お客様が満足する技術を提供し続けるために、どんどん駆け上がっていくシンテグレートさんとヴィックさんには今後も大注目です!技術の力が文化を変える!シンテグレートさんとヴィックさんの力添えでこれからどんなファンタスティック建築物がつくられていくのか楽しみです!

渡辺さんのデスクに座るあいこさん

(ちゃっかり渡辺さんのデスクに座らせてもらい、ご機嫌)

BIMのデータ連結によって建築業界の働き方がどう変わっていくのかということももちろん、それと技術の力で今後の建築ビジュアライゼーションにどんな変化が起こるのかも楽しみになってきます。

そんな変化の流れに必死についていく為にも、Kvizでは今後もさまざまな情報を提供していきたいと思います!シクヨロ!

シンテグレート「3DEXPERIENCE CONFERENCE JAPAN」に登壇します!

「3DEXPERIENCE CONFERENCE JAPAN」とは、「バーチャルのチカラで限界を超える」をテーマに、スペシャルゲストをお呼びし2021年の下半期の経済動向をご紹介します。
各業界の最新動向や、日本のモノづくりの現場にて、どのようにプロセスの最適化、新しい働き方を推し進められているか、そのためのデジタル・トランスフォーメーションの取り組み事例など、業界をリードする企業様のご講演などをご覧いただくことができます。

こちらのイベントに、シンテグレート渡辺さんが「静岡県富士山世界遺産センター施工BIMの取組みと建設・土木業界でのBIM活用について」という内容で登壇いたします。
オンラインにて無料でご予約が可能です。是非ご視聴ください。

会期:2021年6月15日〜2021年7月9日

https://vshow.on24.com/vshow/3dexc2021/registration/18996

シンテグレート・ヴィックともに、新しいスタッフ(インターン)を絶賛募集中!

只今、両社では新しいスタッフ(インターン)を絶賛募集中です!
業界にご興味がある方は奮ってご応募ください。

【Recruitサイト】

https://blog.syntegrate.jp/2021/01/22/recruitment-info-2101/

mail:recruit@syntegrate.jp
採用担当 小西

Syntegrate

Webサイト
https://syntegrate.jp/

Blog
https://blog.syntegrate.jp/

「3DEXPERIENCE」 特設サイト公開しました。
https://3dex.syntegrate.jp/

vicc

Webサイト
URL:https://vicc.jp/

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