みなさんは、人の仕事のやり方って気になりませんか? 何してるのか知りたくないですか?
私は知りたいです! 気になります! 良いとこ盗みたいです!!
このコラムは、「建築ビジュアライゼーション」に携わるスペシャルな方々に色々聞いてみよう!というコーナーです!
建築ビジュアライゼーションに興味がある方や、「同業者がどのように働いて絵づくりをしているのか気になる~!」という方に、ぴったりマッチ! それではいってみましょ~!
第1回目はこの方! 株式会社日建スペースデザインより、石井雄太さんです! パチパチパチ~
石井雄太
株式会社 日建スペースデザイン デジタルデザインチーム テクニカルマネージャー
日建スペースデザインは、インハウスのデジタルデザインチームを持つ、インテリアデザインのプロ集団。
主なお仕事は3DCGを用いたビジュアライズ。その他にもVRや写真撮影、動画撮影、モーショングラフィックスなど多岐にわたりご活躍中!石井さんはLUMIONのスピーカーなども行っているので、ご存じの方も多いかもしれませんね。
石井さん率いる、デジタルデザインチームが制作した作品はこちら!!!
きれい~
かっこいい~
こんなきれいなパースを描く石井さんに今日は色々聞いていっちゃうぞー
そしてなんとなんと!インテリアデザイナーとFF&E(Furniture Fixtures and Equipment)デザイナーの方にもお話が聞けるということで、インハウスならではの仕事の進め方やデジタルデザインチームについても聞いていきたいと思います!
まずはそんな石井さんの経歴を詳しく聞いてみましょ~
どうして石井さんは建築ビジュアライゼーションはじめたの?
※インタビューに慣れてなくて変に緊張している2人
早速ですが、石井さんの経歴が知りたいです!経歴はすっっごく興味あります。
そうなんですか!?それは詳しくお聞きしたいですね!
大学は工学部建築学科を出ていて、意匠設計の研究室で建築とファッションについて研究していました。もともとはファッション業界にも興味があって。
あっ!そうなんですか!?でもそれならなんで建築学科に入ったんですか?
大学を選ぶときに、《仕事》というものが絞り切れてなかったんですね。建築って身の回りのものだし、生きていく上で必要なものだから。ぼんやりと仕事にありつけるだろうと(笑)イメージで。ふわっとしてたんですけど。
で、そんな中で建築の勉強しながら、課題が出てもやっぱファッションとのつながりを持たせてました。
学部生の時に、まぐれなんですけど設計課題で学年2位の成績が取れてしまって。そこで勘違いして意匠設計に進もうと。
勘違いしたんですよ(笑) 建築とファッションは共通項がたくさんあって、相互の理屈からデザインできるのでは…という発想で研究していて。両方に共通するのが、形態、素材、色などで、それを誰かに伝えるための表現としてビジュアライズを始めました。素敵なものを誰かに伝えるためのビジュアライズ化が今でも基盤となってます。
確かに、頭の中のアイディアやイメージを言葉や絵で人に伝えるのって難しいですもんね!
そうなんですよね。僕、手書きが苦手で…。なのでCGに手を出したっていうのがあります。あとは、研究室の先生からこれからはCGなどのデジタルツールが必要になってくるから、なるべくなら使える方がいいと推してくれたというのもありますね。
わかりみ過ぎるっ!
かくいう私も食いっぱぐれがなさそうという理由で設計デザインの学校に行ったし、頭の中のイメージを伝えるスキルが低すぎるジレンマからCGを始めたからな…
意外と同じような理由でCGを始めた人が多いのかもしれないな。
では、大学卒業後にCGをやってる会社に就職したわけではないんですね?
そうですね。ビジュアライズはコミュニケーションの手段としてとらえていたので、軸足は意匠設計においていました。卒業後は建築設計事務所に入って設計をしていました。
なんとなんと!石井さんは一級建築士!!設計者として活躍されていたそうです。強いっ!
じゃあ、設計からどのタイミングでCGに切り替わったんですか?
建築設計をしていた時期もありましたが、建築設計事務所の後に都市デザインシステム(現UDS株式会社)に在籍している頃、リーマンショックの時に実案件より提案案件が増え、設計の傍らCGを作ることが多くなって…それならCGは一手に引き受けますっという風に自然とビジュアライズにシフトしました。
業務としてCGをはじめるのにハードルはなかったんですか?人によっては慣れないことをする時、高い壁と感じる人もいると思うんですが。
いや、もう忙しすぎてそんなこと考えていられなかったです。
そんな状態だったので、それで案件とお金につながるなら軸足はどちらでも良いかなって思ってましたね。
※ものすごく丁寧にお話してくれてる石井さん
CGを業務として取り入れたのは、転職して入った会社がきっかけだったんですねー。
新しくやること、さらにそれにお金が絡むっていうシチュエーションはすごく踏み出しに勇気がいることだと思うけど、自分を開拓していってる人はそこに飛び込む勇気とチャレンジ精神があるんだなー!しみじみ
学生の時からCGやられていて、CG始めてトータル何年目くらいですか?
え!!??(7年であんなきれいな絵かけるのかよ??!) じゃあ軸足シフトするきっかけになった会社にいたのが7年位前ですか??
いえ。その会社(UDS株式会社)の後に日建設計に入って、そこで3ds Maxを始めました。それが7年前かな。それまではformZを使っていました。
そうですね。formZはなんとなく分かりやすかったんですけど、3ds Maxを使うことはハードル高いなって感じてたんですけど。専門性が強いというか…
わかります。3ds Maxは何でもできちゃうから、入りが難しそうに感じる!ボタンいっぱいだし!
だからインハウスで使ってるところに行って、無理やり覚えるしかないと思って
チャレンジ精神のみならず、自分を追い詰めるストイックさ!
確かに練習とか勉強だと眠くなったり面倒になっちゃうからな…『やるしかない!』という環境を自ら作り出すのはすごく有効な手段なのはわかるっ…!
わかってるけど、実際できるのは本当にすごいことなんだよー…私も頑張れ!!
専門的なチームがある環境で働いたのは日建設計に入ってからですね。
そうです。だからやっぱり1人だと知識の限界があるし。誰にも相談できないし。後は世の中的に情報があまりオープンになってなかったんですよね。他の会社がなに使ってるのかとか
今みたいに情報がない時代だったので、一人の大変さと、チームに入ってから分かることがすごくあって。チームに入ってよかったなって思いますね。
確かに。聞いたら分かる人がいるかもしれないし、分からなくてもみんなで探しだせたりしますもんね。1人は大変だなー…
それで、現在の日建スペースデザインに至るわけですね。
やっぱ知識を1人で追求していくってかなり大変だよな~。仕事だから、他の業務とか納期に追われてるわけだし…すごいー
そして暴かれたガタガタの経歴の真相!ガタガタどころか様々な経験をされていて、とてつもなくうらやましいキラキラ経歴です!
メインは3ds Max+V-Rayで静止画を描いています。動画やVR、モーショングラフィクスなどの用途によって3ds Max、LUMION、Twinmotion、UnrealEngine、AfterEffects、DaVinci Resolveを使い分けています。静止画や写真の現像ではPhotoshop、Lightroomを使っています。
やっぱ、色々なツールを使われているんですね。これらは使用歴どのくらいですか?
3ds Max + V-ray以外は1~3年程度です。Photoshopは学生からなので17年くらいですね。
ほぇ~。(歴3年位でLUMIONのスピーカーしてるのすごいーーー!)
※LUMIONで制作された動画の1シーン
石井さんのモーニングルーティン
ほぇー!それは、ビジュアライゼーションについてですか?
ビジュアライゼーションとデジタルツール事情ですね。世の中のデジタル技術の流行りとか、各種情報をSNSなど色々な媒体で収集してます。
Instagramでインスタグラマーのきれいなビジュアル見るだけでも結構刺激になるので。あとは、海外のソフトウエア公式SNSに取り上げられてる「作ってみた」画像とか動画とか。やっぱりビジュアルがうまいんですよね。
情報収集して使えそうだなーと思った物は、会社についたら社内SNSでチーム全員に共有しています。
ノリで聞いたらモーニングルーティンあった!私は通勤時間漫画読んじゃうけどなー。でもこの時間は必ず情報チェックするって決めてやれば、情報がどんどんグレードアップされて、知識も増えて糧になってくものなんだよ…。ちゃんとアンテナ張ってるんだよ…。私も見習おう…!
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